昨年10月に発売され、すぐさま購入した MacBook Air (11-inch, Late 2010) ですが、予想を裏切る快適さに、普段使いはすっかりこの小さなマシンとなってしまっています。
しかし、そんな快適なMacBook Airに、だたひとつ大きな不満点があります。
それは、最大でも128GBのディスク容量です。
そんな中、今年に入った1月6日、OWCから MacBook Air (Late 2010) に対応した内蔵用SSD「Mercury Aura Pro Express for MacBook Air 2010 Edition」が発表になりました。
これは、11インチモデルでも最大360GBのSSDを搭載できるというものです。(2011年5月6日追記:480GBモデルが追加になりました)
13インチモデルでは、同じ形のSSDを搭載しており、最大容量は256GB。しかし、256GBのSSDが、厚みの関係で11インチモデルには内蔵できないというところ、このSSDは360GBまでのモデルが用意されています。(2011年5月6日追記:追加された480GBモデルも11インチMacBook Airに対応しています)
さっそく注文をと思いましたが、360GBモデルは1,180ドル。MacBook Airをもう1台買えるほどの価格です。(2011年5月6日追記:480GBモデルは1,580ドル)
MacBook Proでは、256GBのSSDにBoot Camp環境も入れて使っていたことを考え、ここは240GBのもの (580ドル) を発注しました。
何度か発売が延期されたのですが、ようやく本日(2011年1月31日)届きました。
さっそく載せ換えましたので、そのレポートをしたいと思います。
まずは、現在の環境のバックアップをとっておきます。取り外した純正のSSDを(USBなどで)接続する手だてが今のところないので、外部ディスクなどに、お好みの方法でバックアップをとっておきましょう。
わたしは、Time Machine を使っているので、それを利用しました(ということで、特にバックアップのための作業はしませんでした)。
 さて、箱を開けたところ、本体とともに、専用ツールであるドライバが2本入っています。
さて、箱を開けたところ、本体とともに、専用ツールであるドライバが2本入っています。
このドライバのうち、先端が星形になっているドライバがポイントで、普通には手に入らないものです。
MacBook Airの裏ぶたを固定しているペンタローブと呼ばれる5角の星形ネジを外すには、これがないとダメなのです。写真では、手前にある長いほうのドライバです。
 先端を見てみると、こうなっています。
先端を見てみると、こうなっています。
星形のペンタローブドライバはたしかに市販もされているのですが、MacBook Airで使えるこのサイズのものは、ほぼ売られていません。
左側のトルクスドライバは、今では普通に手に入ります。
 さて、この星形のペンタローブドライバを使って、MacBook Airの裏側にある10本のビスを外します。
さて、この星形のペンタローブドライバを使って、MacBook Airの裏側にある10本のビスを外します。
ヒンジ側の内側2本が長く、それ以外は短いビスが使用されています。2種類だけなので、複雑ではないですが、組み上げるときには間違えないようにしましょう。
 SSDは、裏ぶたを外したちょうど真ん中にあります。
SSDは、裏ぶたを外したちょうど真ん中にあります。
右側のビスを付属のトルクスドライバで外すと、SSDを取り出すことができます。
 外した純正SSDと「Mercury Aura Pro Express for MacBook Air 2010 Edition」を比較。
外した純正SSDと「Mercury Aura Pro Express for MacBook Air 2010 Edition」を比較。
奥が純正品です。
 裏側です。
裏側です。
純正は、片側にのみチップが実装されていますが、「Mercury Aura Pro Express」は、両面にチップが実装されています。
 そのため、若干ですが、「Mercury Aura Pro Express」のほうが厚みがあります。
そのため、若干ですが、「Mercury Aura Pro Express」のほうが厚みがあります。
ギリギリの設計のMacBook Airに入るかちょっと不安になります(先にも述べましたが、13インチに搭載されている256GBのSSDは、厚さのため、11インチに載せることができません)。
 しかし、11インチ対応と謳われているとおり、きっちり収まります。
しかし、11インチ対応と謳われているとおり、きっちり収まります。
右側のビスも忘れずに締めておきます。
あとは、裏ぶたをもとどおりはめるだけです。難しいところはありませんが、ちょっとだけ注意が必要です。
ビスはステンレス製ですが、受けるほうの雌ネジ部はアルミニウムなので、斜めに入れてしまうとすぐにネジ山をダメにしてしまいます。ちょっとでもひっかかりがあったら、そのまま締め続けることはせず、一度外して締め直すほうがいいでしょう。
さて、載せ換え自体はこれで終了です。
適切なツールさえあれば、そんなに難しい作業ではないと思います。そして、そのツールは付属しています。
続いて、MacBook Air本体に付属しているMac OS Xインストール用のUSBディスクでMacBook Airを起動して、「ディスクユーティリティ」でSSDをフォーマットします。
起動後、ウェルカムムービーの後にOSのインストーラが立ち上がりますが、ユーティリティメニューにディスクユーティリティがありますので、そこからディスクユーティリティを立ち上げます。
あとは、パーティションタブで、好みにフォーマットします。わたしは、1パーティションのみにしました。
その後、OSをインストールしたり(ディスクユーティリティを終了すると、インストール画面に戻ります)、環境移行ユーティリティで以前の環境を移行すればOKです。わたしは、バックアップは Time Machine でしたので、そのデータを移行しました。
 システムプロファイラで見たところです。
システムプロファイラで見たところです。
きちんと240GBが認識されています。
 Xbenchでディスクのベンチマークをとってみました。左が純正、右が「Mercury Aura Pro Express」です。
Xbenchでディスクのベンチマークをとってみました。左が純正、右が「Mercury Aura Pro Express」です。
商品サイトでは、 22% 速いと謳っていますが、異なった特性を持つSSDのようです。
連続読み込み・書き込みでは純正のほうがスコアが7%ほど上回っていますが、より実用に近いランダム読み込み・書き込みでは「Mercury Aura Pro Express」が28%も上回るスコアを出しています。
スコアではかなりいい数字も出ていますが、体感では純正とそう大きく変わらないような印象です。
それよりも、11インチMacBook Airで、240GBのディスク容量を手に入れた快適さのほうが大きいです。
これなら、iTunesのライブラリも全部入れられますし、Dropboxで一部のファイルのみ同期していたものが、すべてを同期しても余裕があります。
これで、本当にMacBook Airがメインのマシンとなってしまいました。
MacBook Pro (15-inch, Mid 2010) の出番がますます少なくなっています(笑)
さて、この「Mercury Aura Pro Express for MacBook Air 2010 Edition」ですが、OWCの通販サイトのほか、日本語で注文ができる Vintage Computer でも近日中に取り扱いが開始されるそうです。
MacBook Airでディスク容量に不満のある方には、おすすめです。
2011年2月4日追記:Vintage Computerで240GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 240GB for MacBook Air Late 2010」が、販売開始になっています。
2011年3月9日追記:Vintage Computerで180GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 180GB for MacBook Air Late 2010」が、販売開始になっています。
2011年4月23日追記:Vintage Computerで360GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 360GB for MacBook Air Late 2010」が、販売開始になっています。
2011年5月7日追記:Vintage Computerで480GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 480GB for MacBook Air Late 2010」が、販売開始になっています。
2011年5月14日追記:秋葉館で240GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 240GB for MacBook Air Late 2010 」が、販売開始になっています。
」が、販売開始になっています。
2011年5月27日追記:秋葉館で360GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 360GB for MacBook Air Late 2010 」、480GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 480GB for MacBook Air Late 2010
」、480GB版「OWC Mercury Aura Pro SSD 480GB for MacBook Air Late 2010 」が、販売開始になっています。
」が、販売開始になっています。
 
       
   
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