SIMロックフリーiPad mini をNTTドコモnano SIMでLTE接続する

米国Verizon版のSIMロックフリーiPad mini (Wi-Fi + Cellular) を入手しましたので、NTTドコモのLTE「Xi」で接続してみました。
iPhone 5(iOS 6.0.1)での「Xi」接続と同じように、単純に差し替えただけでは3G接続のみ可能で、「Xi」接続をするためにはある程度の手順を踏む必要があります。

SIMロックフリーiPad mini

まず、iPad miniの機種ですが、外見は変わりませんが、2種類あります。
日本の3大キャリアのLTEはバンド1を利用しているので、それに対応する「モデルA1455」を用意する必要があります。米国ではVerizonとSprintがバンド1に対応していて、AT&T版(モデルA1454)では国内のLTEを利用することはできません(3G通信は可能です)。
※投稿時、Sprint版では国内LTEを利用できないと記載しておりましたが、誤りです。訂正いたしました。

次に、iPad miniはiPhone 5と同じくnano SIMカードを採用しているので、ドコモショップに出向いて新たにnano SIM(ドコモの呼称では、nanoUIM)を契約するか、すでに契約している端末がある場合には、nano SIMに変更する必要があります。
ドコモのnano SIM(nanoUIM)は、11月1日に提供開始されましたが、現在このSIMを利用できるのは、SIMロックフリーのiPhone 5とiPad miniだけになります。
[参考:ドコモnanoUIMカードの提供について]

なお、カード変更に関する手数料は12か月に1回に限り無料でしたが、12月1日より廃止され、2,100円かかるようになります。
もし、今後、nano SIMが必要になる可能性がある場合は、今月中に変更しておくと手数料がかかりません(店舗によって、変更後のnano SIMカードを利用する端末を持っていかなくても変更できるとこともあるようです。私の場合は持っていき、技適マークの確認がありました)。
nano SIMカードをmicro SIMや標準SIMスロットで利用できるアダプタも100円程度から販売されていますので、iPhone 5やiPad mini以外でも従来どおり利用できます。
[参考:他社製品の携帯電話機などをドコモのSIMカードでご利用する際の手続き各種事務手数料の新設・改定についてnano SIM アダプターをAmazonで検索]

さて、LTEでの接続ですが、これはMacお宝鑑定団Blog [羅針盤] の検証記事「SIMフリーiPhone 5でdocomo nano SIMを使用してNTTドコモ LTEを利用する方法」で紹介されている方法でOKです。
ただ、iPad miniは最初からiOS 6.0.1がインストールされていますので、6.0でアクティベーションして、しかる後に6.0.1にアップデートする方法は使えません。6.0.1の状態でipswファイルを指定したアップデートをするためには、最初にまず復元を行う必要があります。

iTunes

iPad miniをパソコンに接続して、iTunesの「概要」タブにある「復元」を実行します。
すると、「iPad ソフトウェア・アップデート」がダウンロードされます。これをあとで利用します。
復元が終了すると、次はアクティベーションです。ここではVerizon版のSIMを入れておいても大丈夫なことを確認しましたが、ドコモのSIMを入れてアクティベーションしたほうが後々問題が起こりにくそうな気がします。
アクティベーションは、iTunesで行っても、Wi-Fiで行ってもOKです。

そして、今回のキモとなる6.0.1アップデートをかけます。
Macお宝鑑定団Blogでも紹介されているとおり、optionキー(Windowsの場合はshiftキー)を押しながら「アップデートを確認」ボタンを押すことで、直接ipswファイルを指定してアップデートします。
iPad mini用のipswファイルは、先ほどの復元でダウンロードしたファイルですが、それは、(ホーム) → ライブラリ → iTunes → iPad Software Updates内にある「iPad2,7_6.0.1_10A8426_Restore.ipsw」です。なお、Windows XPでは、C:\Documents and Settings\(ユーザー)\Application Data\Apple Computer\iTunes\iPhone Software Updates 内に、Windows Vista以降では、C:\Users\(ユーザー)\AppData\Roaming\Apple Computer\iTunes\iPhone Software Updates 内にあります。
Mac OS X Lion以降で、「ライブラリ」フォルダを開けない場合は、Finderのメニュー「移動」をoptionキーを押しながら開くと項目に現れますので、上記ファイルを見つけたら、iTunesの「開く」のウィンドウに「iPad2,7_6.0.1_10A8426_Restore.ipsw」をドロップします。

このアップデートが完了すれば、LTE接続が可能になります。
ソフトバンク版iPhone 5などの「設定」では出てくる「LTEをオンにする」スイッチは現れないので、オフにすることはできないようです。

【2013.1.29追記】iOS 6.1 では、「LTEをオンにする」スイッチが出現します。ただし、初期状態ではオフになっていますので、忘れずにオンにしておきましょう。

LTE接続済み

なお、ドコモ回線で利用するには、APN(接続先)を設定しておく必要があります。
「設定」アプリの「モバイルデータ通信」にある「APN設定」で行います。
mopera Uの場合は、APNが「mopera.net」で、ユーザ名とパスワードは空欄でOKです。
その下の「インターネット共有」にも同様に設定することで、テザリングも可能になります。

Verizon版およびSprint版のSIMロックフリーiPad miniは、日本語で買い物ができるVintage Computerでも取り扱っています。

関連記事

コメント

  1. Sprint版はA1455だと思いますが。
    http://www.apple.com/ipad/LTE/

  2. ご指摘の通りですね。訂正いたしました。
    ありがとうございます。

TOP