【レビュー】USBハブにもなるPD対応モバイルバッテリー「RAVPower RP-PB059」

RAVPowerから販売されている20,100mAhのモバイルバッテリー「RAVPower RP-PB059」は、最大30WのUSB Power Delivery (USB PD) 対応のUSB-Cポートを搭載し、MacBookやMacBook Proも充電することができます。
そして、この製品の最大の特徴は、USBポートでのデータ転送にも対応しているところ。MacBookなどを充電しながら、USBハブとしての役割もこなすのです。

RAVPower RP-PB059

まず、この製品の基本仕様について見てみましょう。

以下の付属品が同梱されています。

  • PD対応USB-Cケーブル1本(約110cm)
  • 本体充電用のmicroUSBケーブル(約40cm、約80cm各1本)
  • ユーザーガイド(日本語ほか6ヶ国語対応)
  • 収納ポーチ

microUSBケーブルが長短2本付属しているのが、ちょっと嬉しいですね。

RP-PB059 付属品

バッテリー本体は、20,100mAh (74.3Wh) の容量で、iPhone 8は約4回、MacBookなら2回弱フル充電できることになります。iPhoneとMacBookを1日フルに使っても余裕のあるバッテリー容量です。

さっそくUSB-CポートにMacBook Pro (13インチ, 2017) を接続して「システム情報」で確認してみると、31Wで充電されていることがわかります。MacBook Proの通常の使用では問題なく充電できていました。

システム情報 電源

また、iPhone XとiPhone 8 / 8 Plusは、USB PDによる急速充電に対応しています。
この「RAVPower RP-PB059」に、Appleの純正オプション「USB-C – Lightningケーブル」で接続することで、iPhone Xを急速充電できることも確認しました。30分で0%から約50%まで充電することができました。

iPhone X 急速充電

さらに、このUSB-Cポートは、USB PDの入出力に対応しているので、ここにPD対応の電源アダプタを接続すると、バッテリー本体を約4時間でフル充電することができます。
2つあるUSB Type-Aポートには、独自技術「iSmart2.0」が搭載され、接続されたデバイスを自動的に検知し、最適な電流 (最大2.4A) で充電されます。

RP-PB059 ポート

続いて、この製品のキモとも言える、データ転送機能です。
USB-Cで接続しているMacBookなどと、2つのUSB Type-Aポートにつないだ機器との間でデータ転送ができます。
ただ、充電時とデータ転送時では、モードを切り替える必要があります。電源ボタンを素早く2回押すことで、切り替えることができます。
データ転送モードでは、USB 3.0の規格を満たすため、USB Type-Aからの給電は最大1Aまでになるということです。そのため切り替えが必要になるわけですね。
なお、MacBook Pro側(USB-C)は、どちらのモードでも31Wで充電されていました。

実際にデータ転送モードを試してみたところ、ストレージの読み書きはもちろん、iPhoneとのデータ同期も可能でした。
ただ、付属しているUSB-CケーブルがUSB 2.0対応なので、読み書きの速度はUSB 2.0となっていました。USB 3.0対応のケーブルで接続することで、USB 3.0接続となるはずです(Apple純正のUSB-C充電ケーブルもUSB 2.0なので、未検証)
(2018年5月22日追記)USB PDとUSB 3.0に対応している「cheero Type-C to Type-C Cable」を使用して試した結果、データ転送モードにおいて、USB 3.0接続で最大5Gbpsのデータ転送が可能でした。その際、MacBook Pro側(USB-C)は、31Wで充電されていました。

データ転送モード

充電モードとデータ転送モードの切り替えは、iPhoneを接続したときに違いがわかりやすいです。
USB-CケーブルでMacBook Proに接続し、USB Type-AポートにはiPhoneを接続します。まずはiPhoneは2.4Aで高速充電されます。そのまま電源ボタンを素早く2回押すと、データ転送モードになり、MacBook ProでiTunesが起動して同期が始まりますが、1A充電となりiPhoneの充電速度は遅くなります。同期が完了し、充電モードに切り替えると、また高速充電に戻ります。

PB059-05とiPhone

電源ボタンを素早く2回押すごとにモードが替わるので、ストレージを接続しているときには注意が必要です。接続したままデータ転送モードから充電モードに切り替えると、「ディスクの不正な取り出し」のエラーが出てしまいますので、必ず取り出し操作をしてからモードを切り替えましょう。

モード切り替えには少し注意が必要ですが、電源供給とUSBハブの機能を1台で完結してしまう「RAVPower RP-PB059」は、MacBookやMacBook Proを外に持ち出して作業するときに、これさえあればという安心感をもたらしてくれるでしょう。
さらに、MacBookのようなUSB-Cポートがひとつだけのマシンには、特にうってつけと言うことができます。

「RAVPower RP-PB059」は、Amazonで購入することができます。

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