【レビュー】PD対応充電器とバッテリーが一体化した「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」

Apple限定で、「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」が販売されています。
30WまでのUSB PD(USB-C)と12WまでのUSB-Aの出力が可能な充電器と、5,000mAhのモバイルバッテリーが一体化した製品です。
これ1台あれば、AC電源のあるところはもちろん、内蔵バッテリーで屋外などでもデバイスを充電することが可能です。
USB-CポートとUSB-Aポートが各1ポート搭載されています。

Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger

本体のほか、ユーザーマニュアルが同梱されています。ケーブルなどの付属品はありません。
本体はツヤのあるプラスチック製で、ポートのある面はマットな仕上がりになっています。

本体と付属品

サイズは、8.55cm × 8.15cm × 3.15cm。一辺がクレジットカードなどの長辺と同じくらいのサイズです。「Apple 87W USB-C電源アダプタ」(約8cm × 8cm × 3cm)よりわずかに大きい程度です。

本体の大きさ

重さは256グラム。「Apple 87W USB-C電源アダプタ」(296g)より軽いです。

256グラム

入力は、AC 100V-240V 1.6A。
本体バッテリーの残量ゼロからフル充電までは、(出力側には何もつながず)AC電源に接続して5時間45分ほどでした。充電中はLEDインジケータが時計回りに点灯します。

各ポートの出力は次のようになっています。
AC電源につないだ「ACアダプタモード」と単体で使う「バッテリーモード」があります。

ACアダプタモード

  • USB-C PD 出力:5V / 3A、9V / 3A、15V / 2A、20V / 1.5A(最大30W)
  • USB-A PowerIQ 出力:5V / 2.4A(最大12W)

バッテリーモード

  • USB-C PD 出力:5V / 3A(最大15W)
  • USB-A PowerIQ 出力:5V / 2.4A(最大12W)
  • UAB-A & USB-C 出力:合計5V / 3A(各ポート最大1.5A)
電源仕様

実際にUSB-CポートにMacBook Air(2018)を接続してみました。

AC電源につないでいるときは、純正の電源アダプタと同等の30Wで電源供給されています。
LEDインジケータの状態から、本体バッテリーも充電されているようです。

ACアダプタモードでMacBook Airを接続

AC電源から外したバッテリーモードでは15Wになりました。

バッテリーモードでMacBook Airを接続

MacBook Airの他にUSB-AポートにiPadを接続してみました。
AC電源につないでいるときは、30Wで電源供給されています。iPadにも充電しています。ただ、LEDインジケータが周回点灯しないので、本体バッテリーには充電できていないようです。

ACアダプタモードでMacBook AirとiPadを接続

バッテリーモードでは7Wという表示になりました。

バッテリーモードでMacBook AirとiPadを接続

バッテリーモードでのUSB PD 出力は15Wなので、iPhone X以降を単体で接続すれば急速充電が可能です。
「USB-C – Lightningケーブル」で接続することで、iPhone XSを30分弱で0%から50%まで充電することができました。
(ACアダプタモードでは、他のデバイスでUSB-Aポートを使用していても、USB PDでの急速充電が可能)

AC電源があれば、これ1台を繋いでおくだけで、MacBookやiOSデバイス、そしてバッテリー本体をいっぺんに充電できて便利です。
ただ、外出先などAC電源がないときにはUSB PD出力は15Wに制限されるので、iOSデバイスには十分に使えますが、MacBookを使うには少し心もとないです。さらに同時にUSB-Aデバイスを充電すると出力が7Wまで下がってしまいます。
また、外出先でMacBook Pro(13インチでは60W、15インチでは87W)で使用するのは難しいでしょう。スリープもしくはシャットダウン時に充電する程度なら使えるかもしれません。

バッテリーモードでも30W出力が可能であれば256グラムの重さのものを持ち歩いてもいいと思いますが、そこが残念なところです。

とはいえ、同程度の機能を使う組み合わせを考えると、例えば、30W PD対応USB充電器「Anker PowerPort Speed+ Duo」130グラムと15W PD対応5,000mAhモバイルバッテリー「AUKEY PB-Y17」137グラムで、合計267グラムになり、ほぼ同じ重さとなります。USB充電器は、PDのみ対応するものを選べばさらに軽くなります(最軽量の「Anker PowerPort Atom PD 1」は55グラム)。

1台で完結する簡便性を取るか、別々に利用できる柔軟性を取るかは、好みと言えるでしょう。旅先などでコンセントの数が限られていたり、荷物の数をまとめておきたかったりする場合などには、「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」が重宝するでしょう。

Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」は、Apple公式サイトおよびApple直営店限定で12,312円(税込)で販売されています。

なお、PD出力が不要な場合、5000mAhのモバイルバッテリーを搭載した2ポートUSB充電器「Anker PowerCore Fusion 5000」が、3,000円前後で販売されています。

関連レビュー

Apple公式サイトで「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」を購入

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